東京農業大学男子ラクロス部MGLの小牧紗弓です。
顧問の大石先生、OB.OGの方々、保護者の方々をはじめとする農大ラクロス部を支えてくださっている皆様、いつも多大なるご支援をありがとうございます。
このシーズン、部員全員がそれぞれの場所でここまで走り続けてくれたことに感謝していますし、尊敬しています。これまでを振り返って、拙い文章ですが、次の試合に向かう気持ちに勢いを加えられればと思います。
今年度のスローガン「Be The Change」の通り、この1年、私たちには様々な変化が起きたし、また必死に変化を起こしてきました。
「勝利の要因になる、専門性を持ったスタッフになる」
自分のやっていることは意味があるのか、なぜ自分がやらなければならないのか。そんな気持ちが拭えずに過ごしていた頃、当然、チームの勝利にも無頓着でした。やっている意味を見出せなくて一度本気で辞めようとしたこともあるし、当時のことを思い返す時は、きまって曇ってどんよりしたグラウンドの風景が大半を占めます。
これまでと同じことはしない、そんな気持ちで、グラウンド業務を見直し、ユニットを作りました。初めてで大変な点もありましたが、それ以上に本当にわくわくしました。恥ずかしながら、チームの力になっているという実感を入部して初めて感じたし、まだ脆くはありますが、自分たちの手でそのような環境を創れたことが本当に嬉しかったです。
後輩スタッフがチーム全体にデータのプレゼンや栄養指導をする姿、ケガをしている選手に寄り添う姿、フラッグを持って練習に入り、選手とファウルについて話す姿を見たとき、嬉しくて泣きそうでした。いつも堂々としていました。最上級生として不甲斐なさを感じた時も多々ありましたが、気持ちを切り替え成長するためのモチベーションには十分すぎました。
また、世の中の状況も大きく変化しました。直接会えない時間はもどかしく、安易な考えで蔑ろにしてしまった気持ちが沢山あります。うまくいかないことが山のようにありました。その度、気持ちをぶつけてくれたことに感謝しています。
うまくいかないことがあっても、この状況の中で生まれた繋がりには必ず意味があると信じています。
文字でのやり取りが多かったからこそ、しっかり考えて言葉を届けようとしました。電話でしか話せなかったけど、切ったあとの暗い部屋で目を閉じて必死に相手のことを考えたからこそ、取れた行動がありました。あと一言、思いを伝えることに躊躇しなくなりました。
同期や後輩の優しさや厳しさがかけがえのないものだということ、何気ない一言で救われること、他にも沢山のことに気づかせてくれました。
そんなシーズンの集大成の試合まで、残すところあと数日です。
農大の勝利の後、このチームを振り返ったとき、私達2021スタッフが成し遂げたことが勝利の要因の一つであること。それを証明できるよう、1秒も気を抜かず、共に戦います。
