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ブログ ラストブログ 4年 可部晋之佑

ラストブログ 4年 可部晋之佑

 お世話になっております。東京農業大学男子ラクロス部の可部晋之佑と申します。まず、平素より弊部へ多大なるご支援、ご声援を頂いております関係者の方々へ、この場をお借りして感謝申し上げます。皆様方のご協力もあり、2023チームの全行程を終了することができました。誠に有難うございます。

 
 ラクロスを引退してはや1週間。今日はせっきー、そうき、ともきと山崎パンの工場夜勤を終えて松屋で朝食を済ませた。時刻は午前6時。先週までだとグラウンド着く時間だ。現役のみんなが大宮に向けて出発してる頃に、自分は家に向かうという行為が、もうラクロス部の一員ではないことを実感させる。

 思えば、自分たちのラクロス生活は、コロナ禍の真っ只中で始まり、徐々に外出・行動規制が緩和されていく中で、年々と自由にラクロスができる環境に変わってきた。入部当初のラクロス部は、今思うと本当に肩身が狭かった。毎朝始発に乗って通学するだけでもしんどいのに、練習メニュー以外の時間はマスクの着用を徹底され、ラクロス用具をもって飲食店に入ることもできないどころか、ラクロス部と分かるような服装を外部で着用する事も許されなかった。

 そんな中でも自分がラクロスを続けてこられたのは、同期や先輩方の存在があったからだ。1年生の頃から同期を引っ張り続けてくれた智久をはじめ、今でも応援の連絡をくれるバディの昇吾さんと財津さん、裏バディのあましょうさんなど、本当に多くの人に支えられてここまで続けてこられたと感じる。

「自分の影響力を過小評価しない」

昨年、みっちーさんが仰られて、今年も智久がよく口にしていた言葉だ。自分自身の行動は良くも悪くも、自分が思っている以上に他人へと影響していく。誰かの何気ない発言や行動に、大きな影響を与えられた経験を持つ人も、きっと多いと思う。自分の場合、あましょうさんから多くの影響を与えられた。
 雨が降っても自転車を盗まれてもバスに乗って用賀の壁に行ったり、真夜中に馬事公苑の周りを延々と走ったりなど、部活に対する真っ直ぐな姿勢は、当時の自分には素直にカッコよく見えた。その上、毎回自主練に自分を誘ってくれたり、一緒に食事に行けば割と真剣に部活への思いを話してくれた時もあった。あましょうさん本人は、誰かに影響を与えているつもりは無いかったかもしれないが、自分にとってはラクロスを続けられた要因でもあり、大きな存在であった。

 そんなあましょうさん達の代が引退した、2年生の後半、同期や後輩が辞めていく中で自分はこのまま部活に残り続けていいのか、このまま続けることに何の意味があるのだろうかと、部活に残り続けることにすごく葛藤があった。けれど、一度始めたことを途中で投げ出すことはしたくなかったし、ここで辞めてしまえば学生最後の挑戦を放棄したことになる。小学生の頃から習い事やスポーツは継続できなかった。辞めていく度に、挑戦したことに後ろめたさを感じていた。だから、ラクロスに対してはその後ろめたさを作りたくなかった。

 次元の低い話かもしれないが、部活を辞めずに最後まで続けられたことには誇りを持っている。最上級生となり部活内での存在価値が求められる中、はっきり言って自分自身に価値を感じなかったし、幹部陣からも4年生として足りない部分を何度も指摘された。自主性を持つことの難しさを、この1年は嫌というほど実感した。やるだけやってダメなら選手を引退しようと思い、出来る限りのことはした。集合の声かけ、アップの声出し、メニュー間の反省、プレー以外での発信をとにかく増やした。結果として、智樹や智久にも今のかべしんなら大丈夫と言われ、本当に嬉しかった。部活をしてて初めて自分の成長を感じた瞬間だったと思う。

 ただ、この1年最大限の本気を出したかと聞かれると、答えは確実にNOである。最後の1週間で智久がよく言っていた。100%の本気を出して、タイムスリップをしたとしてもこれ以上の事は出来ないって言えるほど、ラクロスに向き合ってほしいと。自分はラストの1週間毎日壁にも行って、なるべく多くの動画を見た。38.0℃の発熱がある中ナイター練にも行って、翌日の自主練にも授業を抜け出して参加した。しかし、それでも100%出し切ったかと言われると、YESと答えられない。思い返せば、やれることはもっとあった。全力で物事に取り組むのは本当に難しいと思いつつ、ここまでやって100%と言える自信が無いのなら、これまでの取り組みは30%程度の本気度だったんじゃないかとも思う。

 結局、ラクロスに100%尽力することは4年間で無かった。この先の人生で、この事実を払拭することはもう出来ない。後悔だけが残り続けると思う。これは今まで味わったことのない、最後までやり切ったからこその後悔だ。もし、途中で辞めていれば、この後悔を知ることなく、大学生活を終えていただろう。

 少し暗いブログになってしまったが、こうしてラストブログを綴るまでラクロスを続けてこられて本当に良かったと思う。自分の力だけでは絶対にここまで続けられなかった。最後は自分を支え続けてくれた人たちへ、感謝のメッセージで締め括らせていただきます。

まず同期へ。
 こんな自分を4年間見限る事なく、一緒にラクロスを続けさせてくれてありがとう。コロナで入部時期もみんなバラバラで、過半数が辞めていった代ではあるけど、ここまで残ってくれたみんながいたから、自分も4年間を走り抜くことができました。サマーもウィンターも無く、同期として一緒に活動した期間こそ少ないけど、混乱の中を共に潜り抜けてきたかけがえのない存在です。卒業してもたまには同期会しましょう。自分は1年遅れますが、みんななら社会人でもやっていけると確信しています。農大から応援しています!

後輩たちへ。
 頼りない先輩だったかもしれませんが、いつもみんなから刺激をもらっていました。上級生の層が薄い中で、1年間みんなが主体性をもっていたと思います。23シーズンを潜り抜けたみんななら、来年絶対無双できるはずです。今年積み上げた試合経験を、来年のリーグ戦で発揮させましょう!絶対に2部へ返り咲いてください!

多田さんへ。
 いつも休日を返上して弊部へのサポートをして下さいまして、誠に有難う御座います。多田さんには、自分の弱さを真正面から指摘して頂きました。今の自分がこうしてベンチメンバーとして引退を迎えられたのは、間違いなく多田さんの指摘があり、自分を見つめ直す機会を作って頂いたからです。改めて23シーズンのHCを務めて頂いたことに感謝申し上げます。
 
昇吾さんへ。
 1年生の時、自分をラクロスの道へ導いてくれて、本当に感謝しています。宮古島からビデオ通話でパスキャを教わっていたのが懐かしいです。リーグ戦も引退してから欠かさず応援もきてくれて、ありがとうございました。いつも試合後のメリチョコが美味しかったです。来年は一緒に応援に行きましょう!

財津さんへ。
 4年間、めちゃくちゃお世話になりました。財津さんの部活に対する堅実な姿勢には、とても尊敬していました。練習に来てくれた時には必ずご飯に連れて行ってくれた事も、本当に嬉しかったです。試合の前には毎回連絡をくれて、その度に励まされました。引退までバディとして支えてくれて、ありがとうございました!

あましょうさんへ。
 よくお互いの家で鍋したことが、まだ鮮明に記憶に残ってます。あの時は本当に、毎日のようにご飯や自主練に誘ってくれて、とても楽しかったです!あましょうさんがいたからこそ、部活の楽しさに気づくことができたと思います。また年明け、千葉まで遊びに行きます!

造園科のみんなへ。
 部活で忙しいって理由で、遊びや飲みの誘いを断ったことも多かったです。本当に申し訳ない。それでも、自分のオフに合わせて色々誘ってくれて、最終試合にも応援に来てくれてありがとう。本当に良き友人を持ちました。

最後に両親へ。
 遠く離れた地元から、一番近くで支えてくれているのは間違いなく父さんと母さんです。帰省もせず家業もまともに手伝えなくて申し訳ないです。その上学業でも迷惑をかけまくっている本当にどうしようもない自分に、部活をやめろとはひと言も言わず応援してくて、感謝してもしきれないです。金銭的にも、精神的にも、いつも支えになりました。4年間本当にありがとう。最高の大学生活でした。

改めて、大学生活の4年間で自分と関わってくれた全員が自分のラクロス生活を支えてくれたと感じます。4年間、ラクロス部の一員として活動して本当に良かったです!

読んでいただきありがとうございます。

井上 桜子 記事一覧

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東京農業大学男子ラクロス部さんの投稿 2020年11月24日火曜日
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