2024 TEAM SLOGAN 【GRIT】

ブログ コーチブログ HC 山崎光洋

コーチブログ HC 山崎光洋

「これから絶対に日本一になれるし、世界にも名が轟くような組織を作ることができる」

去年の年末から今年の初めにかけて、全員と一人1時間以上の1on1の面談をして出た僕の結論でした。

これがこうだから、と言った明確な根拠はありません。
が、一人一人と対話をし、
みんなのことを知るたびに率直に思ったことです。

あえて言語化するなら
今までOB,OGの作り上げた文化、年々高まっていくラクロスへの本気度、うちに秘めた想いやそれに伴う行動力、行動量、そして完璧な人がいなく、人としても脆弱な部分があり未成熟で人間臭く、個々で異なる人間的な魅力、強みがある、といったところでしょうか。

みんなとの面談で現在の状態を知り、これまでの文化、過去を振り返り、メンタルコーチとの何十回のセッションを重ね、何十冊の書籍を読み、どういったアプローチがこの組織に適していて、どういった未来が待っているのか。

そんなことを考え続けて僕のヘッドコーチとしての思考がまとまりました。

大事にしたいと思ったことは2点。
①「全機現」
禅の言葉で、「全ての機能を現す」こと。
つまり、組織に所属するひとりひとりの人が才能、情熱、ポテンシャルをフルに発揮できるようにすること。

そして、これを体現するにはどう考えても

②「心理的安全性」
が必要不可欠でした。心理的安全性とは、つまり、地位や経験に関わらず、率直な意見・素朴な疑問をいうことができる、そんな組織にすることです。

正直、なんでもできて、カリスマ性があって、かっこいい言葉をバンバンと言えて、いるだけでチームが引き締まるようなHCってかっこいいな〜〜〜〜

という憧れがありましたが、僕には向いていないし、この組織にも必要ではなく、上記2点を体現するには、「威厳」とか「カリスマ性」とは真逆に位置するような「自分の弱み」をさらけ出し、「話しやすさ」を重視できるHCになろうと決めました。

話しやすさにおいてはどのレベルまでかというと、気持ちの篭っていない「勝ちたい」などは意味がないと思っていたので、それよりも、「今、正直どう思っているか」
それはどのチームでも言ったら怒られそうな

練習しんどい
私生活大変
バイトも大変
眠い
暑い
だるい
なんかイライラする

と言った「本音」をいかに引き出すことから始め、
今はそういう感情だけど、本当はどういった状態が理想的なのか。を本人に気づかせる言葉をかける、環境を作ると言ったことを意識していました。それで本人が行動するかどうかはわかりませでした。ただいつでも信頼はしていました。

そんな行動が今年チームとして一つ形になったのかできた「本音ブログ」は楽しみで、更新するたびに仕事をサボってニヤニヤしながら読んでいました。読むたびにモチベーションになっていましたし、みんなが僕の誇りだなと素直に思えました。本当にありがとう。

さて「PRIDE」を掲げ、12年間2部で停滞している農大を1部にあげ新たな歴史を作る、という意気込みでスタートした今シーズン。
ここまでの結果は1勝1敗です。

初戦の東海戦では、
プライドと似ているようで似てない
「傲慢さ」が出てしまいましたね。

それは自分たちのスキルの高さややってきたことに自信を持っていて、それがうまくいかなくてイライラしたり、態度に出てしまった

のではなく、

個人でもチームでもどこかで準備しきれていないまま初戦を迎えてしまい、でも俺たちの方がスキル的に上だし、大丈夫だろ、勝てるでしょ、といった安心したい気持ちからの態度だったのではないかと、ある人に指摘されました。

明星戦でも相手に追い上げられた時にチームの雰囲気が悪くなってしまったのはどこかで自分自身を、チームを信じきれていないからだったからかと思います。
しかし、今回はすぐに気づき盛り上げることができましたね。チームとしても学び、成長しているし、これからの伸びしろにもとてもワクワクしています。

今日の相手は成蹊大学。
スカウティングをめちゃくちゃしたのと今年は練習試合を2回したので、どういった選手がいるのかはお互いに知っている状態で戦うことになるかと思います。

今日の試合では、ゴーリーはうまいし何度もセーブされることでしょう。ラクロスIQが高く、スキルの高い選手も多くいるのでシュートも決められて、最終クォーターで負けている展開になる可能性は十分にあります。

だけど、

僕たちがこれまで取り組んできたこと、
自らの意思で一人一人がやってきたことを振り返ってみてください。

朝早く来て練習の準備をし、
シュート練習をして、
夜遅くまで壁あてをして
毎日のようにMTGをして、
試合をしてみて、
うまくいかないことがたくさん出てきて、
改善するために思考して行動する。

時にはめちゃくちゃ悔しい思いをし、
挫折しそうになることもあったり、
けれど誰かが悩んでる時には手を差し伸ばし、
話を聞き、少し前を向けて
また行動する。

何万回とこのチームで、個人で繰り返してきたことです。

結果が出ていることもあります。うまくいかない時の自分たちの弱みもわかっています。弱みに対する対処も先日のメンタルコーチングでチームとしての解が出ましたし
「一人の影響を過小評価しないこと」
たった一人のネガティブな行動もポジティブな行動もチームに多大な影響を与えることも知りました。

そして、

チームが勝つために、試合前夜にチームメンバーの選考について自分の意見を連絡するメンバーがいるし、
何か会った時にはすぐにMTGを開いて集まる幹部陣、
栄養、審判、アナライジング、トレーニングについて、発信してくれるメンバーがたくさんいるし、
熱い想いで応えてくれるコーチたちがいるし、
いつも応援してくれるOB,OGがいる

相変わらず壁あてで#無双してるやつはいるし、
蚊が多い中、壁あてしてるやつがいるし
家のきれいなマンションで壁あてしてるやつ、
バイト終わりに壁あてしてるやつ
クロスとボールの写真だけSNSに載せてるやつらもたくさんいます

このチーム壁あてしすぎ、まじで最高。

そんな書いてないことも含めて、僕たちが今までやってきたことを冷静に振り返った時、

「今年のチームが負ける理由」

ってある??

こんなところで立ち止まっているチームじゃないよね。まだまだ高みに行けると思わない?

今日はそんなことにも想いを馳せながら、

試合に出ている選手だけではなく、ベンチ、スタッフ、応援席、農大の応援にきた人たちも、そうではない人たちも、
巻き込んで、

「今、勝つために何ができるか」

を考えて一人一人がベストを尽くしましょう

そして大切な

「誇り」と「笑顔」

を忘れずに持ってきてください!!

ではまたグランドで!

HC 山崎光洋

本川華 記事一覧

コメントを書く

メールアドレスが公開されることはありません。* の項目は必須項目となります。

関連記事

LATEST NEWS 最新情報
SNS
FACEBOOK

【2020特別大会vs法政結果報告及び’20シーズン終了のお知らせ】 常日頃より農大男子ラクロス部にご支援、ご協力頂き誠にありがとうございます。 先日行われました特別大会2戦目vs法政の結果報告をさせて頂きます。 最終スコア0-7で農...

東京農業大学男子ラクロス部さんの投稿 2020年11月24日火曜日
INSTAGRAM
YOUTUBE